木曜日, 9月 20, 2007

米国と日本のシステム開発プロジェクトの違い

GoTheDistanceに書かれた「アメリカにはSIerなんて存在しない」というエントリへの反応です。要は米国では「企業がシステム開発から運用まで自分たちでやっている」という話です。

以前に要求開発アライアンスの合宿勉強会で、アーキテクタスの細川さんにも同じような事を説明していただいたのを思い出しました。「なぜシステム開発プロジェクトは失敗するのか」に関するディスカッションの中での説明です。

ここで説明された米国企業の特徴としては、

  • 自社内にCIO、アーキテクト、PMをきちんと要している。
  • また、専門技術者も自社内に体制として確保している。
  • ベンダーや専門家が、外部から製品提供や技術支援を行い、開発の一部を海外などの技術者にオフショア開発する。
というお話でした。これに比べて複雑な日本の(一般的な)システム開発プロジェクトでは、構造および責任体系が複雑であるために、いろいろな問題が起こるのでは? というようなお話でした。

今後の流れのひとつとしては、ユーザ企業による(少なくとも設計工程までの)内製化が進んでいくと考えています。協和発酵さんの事例などを見ても、ユーザ企業主導の開発プロジェクトは増えていくように思います。

とはいえ、自分の現在の立ち位置はSIerということもあるので、もっと異なるアプローチはないのか、日々考えています。

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