土曜日, 12月 16, 2006

ITエンジニアの能力格差(2):持っている情報量の圧倒的な差

最近、「知っているヒト」と「知らないヒト」の差が激しく開いてきているように感じています。ビジネスマンとして、またはエンジニアとしての「アンテナ」が立っている人と、立っていない人の能力差の話です。
昔から、知る人と知らない人の能力差という問題はありました。リクルートワークス研究所の大久保さんが書かれた「仕事のための12の基礎力」(本書はとても良書なので未読の方にはおすすめしておきます)では、「継続学習力」として書かれています。本書の中では、なんと81.2%の社会人が(仕事のための) 学習はしないという調査も紹介されています。

──なるほど。弱みを周囲に認知してもらって受容してもらう……か。他に、気になったのは「継続学習力」ですね。最近の社会人は本当に勉強をしないらしいですね。
大久保 なぜかっていうとね、勉強する必要がないんですよ。今まではテストがあったから仕方なく勉強をしてたけど、何もないのに何で勉強するんだと。そういう気持ちで社会に出ている人が多いわけですね。
 でも仕事の世界って勉強することだらけじゃないですか? だから苦痛にならないよう、例えばちょっとの時間だけでも本を読んだりするとか、そういった習慣を身につけることが大事なんですよ。

- 清家ゆうほのDoing Books! 〜 仕事のための12の基礎力/大久保 幸夫著
さて、これは私は昔の話だと考えています。
世界はさらに進化してしまいました。
Blogの爆発的な普及によって、書籍や雑誌や研修によって学習するよりも効果的に、Webを使って学ぶ事が出来る世の中になったのです。
具体的には、Blog経由で
これにより、継続学習力の有無による差は旧世界に比べると格段に拡がっているのだと考えています。

総表現社会(by 梅田望夫『ウェブ進化論』)における「読み・書き・ソロバン」とは、「RSSリーダー・ブログ・検索エンジン」ではないかとふと思いました。

いきなり余談ですが、10年前だったら「メール・ワープロ・表計算ソフト」とか言ったのかな? とはいえ同じレイヤーの話ではなく、前者はネットにおけるリテラシー、後者はPCにおけるリテラシーという感じだと思うので、優劣/新旧という話ではな く、どちらも必要なことではあります。

さて、このなかで一番普及が遅れているのは間違いなくRSSリーダーです。
それもそのはず考えてみればさもありなんって感じなんですが、RSSリーダーは、最新情報を知りたいときに検索エンジンでは遅すぎる(ブログ検索というソ リューションはあるにしても)、友達みんなブログをやっていてブラウザのブックマークではチェックしきれないという不便を感じて初めて便利に感じるものな ので、現状「RSSリーダーってなに?」という人がほとんどなのは当然と言えば当然。RSSリーダーはこれからじわじわと普及していくんだと思います。

-アルカンタラの熱い夏:総表現社会における「読み・書き・ソロバン」、RSSリーダー普及についての観測


(この話題はもうちょっと、続きます)

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