火曜日, 8月 07, 2007

PFP関東ワークショップ#7に参加してきました

先週の金曜日に、PFP関東ワークショップ#7に参加してきました。PFPは、Project Facilitation Project(プロジェクトファシリテーションを推進する会)という、「プロジェクトファシリテーションとは何か、またそれをどのように実プロジェクトで実践できるかを考え、業界に普及させていくことを目的としている」コミュニティです。今回で通算3回目の参加となりました。ちなみに15分ほどの遅刻です。会議が長引いた……

というわけで、以下参加レポートです。

■「SPES2007」ワークショップ開催報告
ソフトウェアプロセスエンジニアリングシンポジウムに、PS研究会さんと共同で発表を行ったということで、PFPとしての開催報告とふりかえり・考察の発表がありました。PFP Wikiにもレポートがあがっていますが、外部から見たPFPについていろいろと興味深い話がありました。

PFPやオブジェクト倶楽部に代表される、Agileな雰囲気のコミュニティに参加をしたり、Engineer Mindなどの雑誌を読んでいる比較的若手~中堅のエンジニアにとっては、PFPで使われているツールやフレームワークは馴染みのものです。KPT(Keep Problem Try)をグループで考えまとめるという作業も、別に抵抗はありません。
しかし、これはあくまでコミュニティの中の話であって、SPES2007でワークショップを行うにあたっては、いろいろと苦労があったという話でした。PFP Wikiに写真が掲載されていますが、ワークショップ参加者は組織でプロセス改善を担当されている方ということで、平均年齢も高そう。

ついつい使い慣れているからといって、チームへの新しいツールの導入は相当に注意する必要アリ、というのが個人的な感想です。
ちなみにKPTをご存知無い方は、@ITのこの記事をご覧ください。

■「効果的な自己紹介をみんなで体験しましょう」
PFPのメインは参加型のワークショップです。というわけで、今回はあまのりょーさん・ふるふるさんによる「効果的な自己紹介」についてのワークです。

  • やったこと
    • 知らない人とペアになる(会話禁止)
    • 相手の名前やプロフィールを想像して紙に書く(3分)
    • 3分間集中して相手に自己紹介をする(質問不可)
      • 小まとめ
      • 白紙の状態から他人の事を考えるのは非常に難しい(時間も長く感じる)
      • プロジェクトでは長期間メンバーと過ごす。お互いを知るために「自己紹介」にもっと時間をかけてもいいのでは?
    • 偏愛マップを使った自己紹介
      • テンプレートを使って偏愛マップを書く(15分)
      • 偏愛マップを使った自己紹介(10分)
    • 偏愛マップを使った自己紹介まとめ
      • カラフルにすると楽しい!
      • 相手に短時間で共感できる
      • 知られたくない事は書かなければよい
      • プロジェクトのwikiなどにアップしておけば後で参加するメンバーにもよい
    • 良い自己紹介の方法のグループディスカッション(15分)
    • 発表(15分)
偏愛マップとは、自分について書いたマインドマップの一種です。齊藤孝さんの本が有名なので興味があればどうぞ。わたしは既読でしたが、自分で描くのは初めてでした。今回は初めての人でも偏愛マップを書き易いように、あらかじめ中央部分が書き込み済の用紙が配られ、これに書き加える形式となっていました。
作成時間は限られているので少し不安でしたが、はじめてみると意外に書き進むものです。私の偏愛マップはこんな感じになりました。

偏愛マップを使うと意外に浅く広くの表現になるので、自己紹介では意外な共通点やサプライズの演出ができるので、口頭での自己紹介にくらべてプレゼンテーションしやすいな、というのが感想です。

また、あたりまえですが描かれている、つまり「見える化」されているので、相手に合わせて戻ったり、先に進んだりがしやすい。

あまのさんのプロジェクトでは実際にキックオフで偏愛マップを使った自己紹介を取り入れているそうです。準備や導入は大変そうですが、プロジェクトメンバーは一定期間(下手をすると)家族より長くの時間を過ごすわけで、もっとお互いを知る事に手間と時間を掛けてもよいのかな、と考え初めています。

偏愛マップ―キラいな人がいなくなる コミュニケーション・メソッド
斎藤 孝
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