日経SYSTEMSの記事についての感想をたんたんと記録してみる(9月号)
現在私は日経SYSTEMSを個人で定期購読しています。日経SYSTEMSの前身である日経ITプロフェッショナルという雑誌から継続していますが、システム開発全般の話題を取扱っているのでなかなか便利です。
というわけで、今月から、たんたんと最新号の目次と感想を記録してみたいと思います。
自分のための備忘という意味もありますが、以前に所属していたプロジェクトで似た事を行っていた事があり、それは自分にとってもチームにとってもとても良い経験だったのです。この話はまた別の機会に書こうと思います。
■日経SYSTEMS9月号 (青字が感想)
- 特集1 ITエンジニアが取り組む 内部統制
- 自分の現在のプロジェクトは比較的無関係ですが、顧客が内部統制対応した場合のSIer側の影響ということを平易に知ることができて良かったです。
- 特に変更管理の取扱いについては、顧客から指摘(依頼)される前に知っておくのが重要かなぁと。というわけで過去に参加した(影響のうけそうな)プロジェクトの後輩にお知らせしてみたりしました。
- 特集2 プロジェクトの根回し術
- この手のテクニック記事は微妙なので流し読み。そういえば積読になっているデル・カーネギーの「人を動かす」をそろそろ読まないと……
- 検証ラボ データセンターのセキュリティ検証実験 外部から攻撃して脆弱性チェック、1万項目の約1%に問題見つかる
- かなり興味深い記事です。データセンター事業者に対してセキュリティ診断サービスの提供会社が「攻撃チーム」を組成してセキュリティチェックを実施。その顛末が書かれています。「ヤシマ作戦」と呼ばれる擬似攻撃は運用メンバーには知らされず、はたしてメンバーは攻撃に気づくのか。結果として発見された脆弱性についても勉強になります。なお、次号に脆弱性対策の有効性をチェックする「オデッサ作戦」の記事が載るそうです。これはちょっと楽しみ。
- プロダクト賢者の選択 SAN ストレージ 仮想化やiSCSIへの対応進む
- 以前の案件で調査したことがあったので、さらっと流し読み。とはいえ、お客様から質問されることもあるので概論を知っておくのは重要かなぁ~。ハードウェアベンダさんの資料だと、なかなか判り難い事もあるのです。
- 絵で見るテクノロジ マルチコア CPUのアーキテクチャ革命、「周波数向上」から「並列処理」へ
- 最近デュアルコアというような単語もよく耳にしますが、初めてちゃんと理解しました。
- 事例に見る 問題解決の軌跡
- CASE 22 日本コムシス 運用保守がIT業務の7割に達す、アウトソースで2割以下に
- アウトソースをキッカケにSLAを作成、この過程で問題を解決という話。とはいえ、SLAは本気でやると非常に厳しいので、どれくらいコストをかけるかというところが勘どころなような気がします。
- CASE 23 シャディ 既存システムと計算結果が違う、1行単位でロジックを追跡
- 要求考古学的な事例ですね。基幹系の細かい仕様が設計書に反映されず、更改で漏れるというパターンは今後も非常にたくさん出てくる問題だと思うので、効果的な対策を考えていかなければいけないと感じています。
- 特別レポート X-over Development Conference 2007の見どころ
- 9/7のカンファレンス説明。興味深いセッションも多いのだが、残念ながら夏休みで参加できず。クロスオーバーという視点は好感。ぜひ一発で終わらずに継続してほしい。
- 連載講座
- [技術・製品スキル]
- システム基盤きほんのき 【最終回】 ケーススタディ/要素技術の活用法がカギ、ショッピング・サイトの基盤を作る
- 最後に「システム基盤をうまく構築するための3か条」という項があり、そこに書いてある「第2条 敵を知り己を知ること」が良い。ここでいう敵は業務アプリケーションの事w。
- Windowsサーバーなぜこれができない 【最終回】 クライアントの設定管理/Active Directoryは割と煩雑、効率的な設定を押さえよう
- 興味の範囲外。パスです。
- [システム構築スキル]
- 教えて!上流工程 【最終回】 ~ 基本設計編3 ~ データベース設計/コミット間違うと不整合にも、アクセス設計でデータ守る
- 特に目を引くものは無し。手堅い内容です。
- 図解で磨くプロマネ技術 【最終回】 品質評価報告書/報告書の表現、数字、項目から、担当者のごまかしを見抜く
- 苦い・・・苦すぎる・・・内容です。ごまかしを見抜くポイントを容赦なく指摘しています。まぁ、顧客に指摘されるよりは良いですが、勉強になります。
- [ビジネススキル]
- コミュニケーション・スキル再入門 【最終回】 チーム内に相乗効果を生み出す/メンバーの個性を知り、自由な発想をチームの強みに
- キーワードは「ブレインストーミング」「TTW」「ソーシャルスタイル」「PCM」です。TTWはちょっとやってみたいと思わせるツール。ソーシャルスタイルとPCMは、以前より知ってはいますが実際の活用はちょっと難しい気がしています。
- 現場で役立つ実践「会議術」 【最終回】 合意を形成する/要求・欲求の掘り下げで、皆が満足する案を探る
- 納得感…会議全体を支配する雰囲気の醸成する方法が興味深い。
- コラム
- 永井昭弘のすごい現場 オンラインダウン発生!あの日、何もできなかった
- 濱本常義のここが危ない! 情報に踊らされるな真贋見極める眼を養おう
- 奥井規晶のエンジニアのコンパス 自らの価値を貪欲に高め幸せをつかみ取ろう
- ココロとカラダの相談室 痛みを共有して仲間の死を乗り越える
- さすがに仲間が死んだことはナイ・・・
- ITエンジニア現代図鑑 第6回 「不注意 SE」現場に出ず事情も知らず、ユーザーの要求はねつける
- ありそうな話です。でも、自分も「現場主義」のつもりであっても、いつこういった不注意に陥らないとも限らない、と自戒の念を込めて読みました。