質問を活用する
以下のBlogエントリを読んで思い出した事があるので、徒然と書いてみます。
TECH-moratorium:テクモラトリアムさん経由で発見した記事です。
先日米国で幾つかの技術系セッションに参加したのだが、その折に感じたことを書いてみる。
日本で技術系のセッションに参加すると、聴衆は結構皆行儀が良いというか、大人しくきちんと話を聴いている。ただし余り反応もなく、話に関心があるのかないのか、賛同しているのかどうかが、比較的分かりづらい (他人のことは言えないのだが)。
反応なくじっと聴いているので、うけなかったのかと思うと、事後のアンケート結果が割と良かったりする。
それに対して、米国のセッションでは、(中略)聴衆の方にもセッション自体の価値を上げる責任がある、と考えているようなのだ。
翔ソフトウェア (Sho's) Fujiwo の日記:質問を受ける態度
リクルートワークス研究所の所長である大久保幸夫さんの著書「仕事のための12の基礎力」では、職業人が20代までに身につけるべき力の一つとして「反応力(リアクション力)」というものを定義しています。
日本人は、(という書き出しは非常に抵抗があるのですが)国民性というか、学生時代までにリアクション力を学ぶ場面が非常に少ないためだと思うのですが、やはり反応力は少ないと思います。最近アジア圏のエンジニアさんと仕事をしているのですが、言葉の問題はあるものの、反応力が十分あれば、むしろ良好なコミュニケーションができるように思います。
ちなみに私は大学生時代にインプロのトレーニングを行う事によって、反応力がついたように思っています。
さて、「仕事のための12の基礎力」の「反応力」の章には、「講演会や勉強会で適切に質問するためのポイント」が書かれています。本自体は手放してしまったため手元にないのですが、ノートがあったのでそこからご紹介します。
大前提「質問するつもりで聞く」大久保幸夫「仕事のための12の基礎力」より
- あらかじめ講師がわかっている時には、その人の書籍や発言している内容などについて目を通しておき、講演では「ここが知りたい」というテーマを持って参加する
- 講師の言うことを鵜呑みにせず、「本当にそうだろうか?」という疑問を持って聞く
- 質問は大抵「反論」「確認」「展開」の3種類に分かれる。内容のどこかに疑問を持ったら素直にぶつけて講師の考えを聞く「反論」、私はこう理解したが、それでいいかと言う「確認」、「ではこういうケースはどうか」あるいは「具体的にはどういう事例があるか」等を聞く「展開」である。どの種類の質問をするかを、講演を聞きながら絞り込んで行く
- できるだけ最初に質問する。始めは遠慮して手を挙げる人が少ないので指名されやすく、他の人に同様の質問をされてしまう心配もない
- マナーとして始めに講演のお礼を言い、名前を名乗り、それから質問をする。一人で2つも3つも質問せずに、1つに絞ってするのがベター
- 誰からも質問が出ない時は、講師が持ち時間の中で話しきれずに省略したところを質問してあげる
- 全体の質問時間の中で質問ができなかったときは、講演終了後に演台に行って直接諮問してもよい。個別性の高い質問の場合はこのほうがいいときもある。
個人的には赤字のところが、覚えておくと良いテクニックだと考えています。
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