金曜日, 5月 30, 2008

日経ITProに記事書きました

こんな記事を書いてみました。

要求開発とコタツモデル(1)--失敗パターンに陥らないために:ITpro

要求開発アライアンス
ではいろいろな議論や発表がされています。これを、もうすこしわかりやすく、ていねいに紹介したら良いのではないか? と常々思っていたのです。というわけで、今年はこんな内容で何回か記事を寄稿してみようと思っています。

ちなみに、書くにあたっては『「超」文章法』をかなり参考にしました。個人的にはちょっとブームです。

「超」文章法 (中公新書)
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水曜日, 5月 28, 2008

IT複合汚染

ひょんなことから、有吉佐和子さんの有名な小説(?)『複合汚染 (新潮文庫) 』を読んでいます。本作は、ちょうど私が生まれた年の朝日新聞に連載された環境汚染問題をテーマとした文芸作品です。興味があるかたはWikipediaなどもあわせてご参照ください。

複合汚染 (新潮文庫)
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本作を読んで、ふと気づいたのが昭和40年代の複合汚染の状況と、現状のITを取り巻く環境の類似性です。

例えば農業の近代化というと、耕作機械の導入、化学肥料の導入、農薬の使用なのだそうです。そして近代化した結果、農家は高価な耕作機械の購入にあえぎ、化学肥料と農薬によって荒れた土地で耕作を続ける為にさらなる化学肥料と農薬を投入し、最終的には複合的な農薬汚染によって病気となったり自殺してしまったりする(30年前の話ですが)。

特に本作で取り上げられている「複合汚染」では、農薬や化学肥料などが複合的に組み合わさった場合の副作用を検証せずに、それぞれ単品では「害が無い」と判断してドンドン投入した結果、結果として公害病や生産者の健康被害に至っている。

最近、ITを取り巻く環境についても様々な問題が取りざたされています。
  • メンタルヘルスの問題
  • 多重請負構造の問題や受託開発の問題
  • 開発リスクや、システム開発の成功確率の問題
さまざまな現場で、プロジェクトや現場を良くするために様々な工夫がされています。また、開発ツールを始めとして日々新しいテクノロジが発表され続けています。しかし、それでも「よいシステム」「役に立つシステム」が次々と開発されているわけではないと思うのです。

利用者の役に立つシステムを適切な価格で提供する。これを目標にスタートしているはずなのに、みんなうまくいっていない。歯車が噛み合っていない。

というところで、『IT複合汚染』という単語を思いついたんですが・・・

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水曜日, 5月 21, 2008

読書強制システム

またまたBlogの更新が滞ってます。連載宣言(?)をしたコタツモデルの話の続きも書けていないのですが、続ける気はもちろんありますので、もし万が一にも興味を持っている方は気長にお待ちください。

で、今回は私の読書強制システムについてのご紹介です。読書強制システムとは、スパルタンに大量の本を読まざるをえないようにするシステムの事です。この記事を読んでて思いつきました。

本は「欲しい」という前に買え。そう思います。

よく本が読めないとかいう人がいますが、そういう人に共通してるのはまず読めないという前に、読む本をもってないでしょ、ってこと。
そりゃ、持ってなければ読めません。読むためにはまず読むべきものを所有することです。そこからです。しかも、1つじゃなくて常に複数読みたいものを所有しておくこと。それもできるだけいろんな種類のものであった方がいい。
本は「欲しい」という前に買え:DESIGN IT! w/LOVE
私も同じように考えていますが、より自分に読書プレッシャーがかかるような仕組みにしています。
具体的には・・・
  • 読むべき本は、とりあえずAmazonの「ほしい物リスト」に入れる。このリストをゼロにするのがゴール。
  • 週次にただちに限度いっぱいまで、市立図書館で予約する(私の住んでいる自治体では6冊)
    • 予約した本はランダムに貸出可能になる。貸出後2週間以内に読まなければいけない。
  • 図書館で予約した本以外に、常に手元に数冊あるようにする。
    • 図書館で借りた本が切れた時に読む。
    • ただし、せっかく買ったのに読まないと旬が過ぎてしまうので1ヶ月以内には読み終わりたい。
  • オプションとして、上司や会社の偉い人の本棚から本を借りる
    • これはかなり早めに読み終わらないといけない。
    • 会うたびに「どう、読んだ?」と言われてプレッシャーをかけてもらえる。
  • もう一つのオプションとして、本の著者に会う機会を作ってしまう。(勉強会などで講演を頼んだり)
    • 事前に読了することは必須。
これくらいやれば、きっと誰でもたくさんの本を読めるようになると思います。
ちなみに現在の未読数は227冊です・・・
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水曜日, 5月 14, 2008

svn switch --relocateではUUIDが異なるリポジトリのSwitchはできない

今日ちょっとハマったのでメモ。Subversionという構成管理ツールのお話です。

Subversionのリポジトリを格納するサーバですが、当然のことながら永遠に同じマシンの上で運用するわけにはいかないので、移行をする必要があります。で、移行した際にはローカルのWorkSpaceを、古いリポジトリから新しいリポジトリに切り替えてあげる必要があります。

この操作は、Subversionのswitchコマンドで行うのですが、、、
実は、UUIDが異なるリポジトリへの切り替えは、現在のバージョン(1.4.x)ではできません。
UUIDのチェックロジックが埋め込まれており、回避は不可能です。
(ここまで調べるのにけっこう疲れた)

次期バージョンでは--ForceオプションによるUUIDチェックの回避ロジックが検討されているようですが、リポジトリを移行する際には留意する必要があるようです。

うへぇ。

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火曜日, 5月 13, 2008

FlockにGoogleGearをインストールする方法

最近のお気に入りのブラウザはFlockです。ベースはFirefoxで、これにいろいろなSNS的ツールを追加したものですが、便利に使っています。日本語版はありませんが、基本的にはFirefoxなので特に利用に支障はありません。
Flock
ちなみにFlockの詳細はWikipediaが詳しいのであわせてどうぞ。

さて、FlockはFirefoxベースなので基本的にはFirefox向けの拡張機能はすべてインストールすることができます。ですが、なぜかWindows版ではGoogle Gearだけは簡単にインストールできないので注意が必要です。
Windows向けのGoogle Gearですが、利便性を重視して専用のインストーラが配布されます。このインストーラがFlockを検知してくれないために、Flockへのインストールはうまくいかないようです。(ちなみにMac OS Xではこの問題はないようです)

ではどうやってインストールするかというと、次のような方法で手動インストールができます。

  1. まずはGoogle Gearをインストールする。(インストーラを実行する)
  2. C:\Program Files\Google\Google Gears\Firefox にあるinstall.rdfをテキストエディタ等で開き、次の記述を追加する。場所は既に記載されている<em:targetApplication>~</em:targetApplication> の次の行が良いです。
        <!-- Flock -->
        <em:targetApplication>
            <Description>
                <em:id>{a463f10c-3994-11da-9945-000d60ca027b}</em:id>
                <em:maxVersion>6.02</em:maxVersion>
                <em:minVersion>0.2</em:minVersion>
            </Description>
        </em:targetApplication>
  3. 最後に、このフォルダにあるすべてのファイルを1つのアーカイブにZIPする。
  4. ZIPファイルの拡張子を、xpiに変更する
  5. Flockを立ち上げて、ToolsメニューからAdd-onsを選択し、拡張マネージャを立ち上げる
  6. xpiファイルを拡張マネージャにドラッグ
これでFlockでもGoogleドキュメント等をオフラインで使えるようになります。
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